日光角化症とは
日光を浴び続けてきたことにより発症する皮膚疾患です。
日本での日光角化症罹患率は、1年間に1000人に1~1.2人発症していると言われ、外来では非常に多くみかける皮膚の前がん病変です。日光角化症の発生数は年々増加傾向にあります。高齢化社会の進行にともない、今後さらに増加することが予測されます。
日光を浴びる顔や頭部への発生が多く、手の甲などにも発症します。サイズは1~2cmほどで、赤みやザラザラがあり形は不規則です。また皮膚の表面が角化し、イボのような皮疹がみられることがあります。
痛みやかゆみの自覚症状がほとんどないため、放置していると悪性度の高い有棘(ゆうきょく)細胞がんに移行することがあるので注意が必要です。
主な症状
- 赤み
- ザラザラ
- 皮角(皮膚から突出したかたいできもの)
治療方法
外来での治療が可能です。まずは皮膚生検をおこない確定診断をおこないます。
ベセルナクリームという外用で治療が可能です。また、外用と併用して液体窒素もおこないます。
主な治療方法
【外用】
- ベセルナクリーム
【その他】
- 皮膚生検
- ダーモスコピー検査
- 液体窒素
よくあるご質問
一部の人は有棘細胞癌へと変化します。日光角化症と分かっている方へは早めの治療をお勧めしています。
検査は予約制となっております。まずは通常診察にてご相談ください。